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■『聖杯の探求』〜キリストと神霊世界〜

シュタイナー講演録/西川隆範訳解説
Copyright 2006/四六判上製 240p/
ISBN-4-7565-0100-1
定価2,625円(2,500円+税)


【内容】

本書は人智学の道が超感覚的世界の認識だけではなく聖杯探求の道であることを示しています。 「聖杯学」それは魂の浄化を必要とする人智学(=アントロポゾフィー)の次のステップです。 「ダ・ヴィンチ・コード」を読んだ、観た方へのコアな新刊。


【目次】

人智学によるキリスト認識

キリスト精神は宗教を超える

聖杯の探求◎キリストと神霊世界

  1 グノーシス
  2 女予言者たち
  3 ナタン系イエス
  4 ユダヤ民族
  5 聖杯の騎士パルツィヴァル
  6 天空の聖杯

   解説・あとがき

  聖杯伝説
  シュタイナー人智学における聖杯
  シュタイナーのキリスト観
  人類史
  神霊世界
  「聖杯の探求〜キリストと神霊世界」について


【著者紹介】

ルドルフ・シュタイナー Rudolf Steiner
1861年オーストリア生まれ。哲学者・ゲーテ研究家として活躍したのち、人間を身体・心魂・精神の存在としてとらえる独自の精神科学=アントロポゾフィー(人智学)を樹立。教育・医学・農学・芸術論・社会論・建築などの分野で、その後、世界的な影響を与え続けている。1925年、自身の設計になる第二ゲーテアヌム(スイス/ドルナッハ)建設中に帰天。主な著書・講義録に『神秘学概論』『神智学の門前にて』『第五福音書』『ルカ福音書講義』『民族魂の使命』『カルマの開示』『いかにして前世を認識するか』『教育の基礎となる一般人間学』『魂のこよみ』『農業講座』『瞑想と祈りの言葉』(いずれも小社より刊行)、『自由の哲学』『いかにして高次の世界の認識を獲得するか』『神智学』等、354冊の全集がスイス/ドルナッハの遺稿管理局より刊行されている。


【訳者紹介】

西川隆範 Ryuhan Nishikawa
1953年、京都市生まれ。シュタイナー幼稚園教員養成所(スイス)講師、シュタイナー・カレッジ(アメリカ)客員講師をへて、シュタイナーの翻訳および研究と、執筆活動に専念。主な著書に『シュタイナー用語辞典』(風濤社)『死後の宇宙生へ』(廣済堂出版)『ゴルゴタの秘儀—シュタイナーのキリスト論』(アルテ)『薔薇十字仏教』(国書刊行会)『生き方としての仏教入門』『見えないものを感じる力—天使・妖精・運命』『こころの育て方—物語と芸術の未知なる力』(いずれも河出書房新社)『シュタイナーの宇宙進化論』(イザラ書房)等多数。


【編集者コメント】

人類がしだいに把握していく〈隠れた知〉を、象徴的に〈聖杯の認識〉と呼ぶことができます。キリストの秘密を中心とする近代の秘儀参入の認識の本質を、聖杯というイメージがよく象徴しているからです。ですから、近代の秘儀参入者たちは、〈聖杯の秘儀参入者〉とも呼ばれており、人智学=アントロポゾフィーの初歩段階を通過した超感覚的世界への道は、〈聖杯学〉へと続いていると言えます。


【読者コメント】

イザラ書房さま

今夜(8月3日)は半月の手前くらいの月でした。

 先ほど南西の空にかかっていた月は、照らされている半分が下方に来て、雲がかかって、ちょうど杯のようでした。 「天空の聖杯」の章の余韻と共に眺めていました。 論理ではなく、天空の考えが流れているような文の運びなので、 窮屈に読む人はついていけなくなるかもしれないし、 うっかりすると意識でとらえずに走馬灯のように読んでしまう人もいるかもしれません。

 でも思考は自由に、読み進む足ははずさないように読み進んでいくと、 ヴァーグナーのパルツィファルの音楽のように浄化の波動が伝わり、 各章の伝える像が鮮やかに息づいてきます。

 分けても、各章が流れ込んでいく最終章の「天空の聖杯」は印象深いです。
解説もよかったです。
この本を日本の今に届けてくださってありがとう!